新卒が定着しない根本的な原因とは?

新卒が定着しない根本的な原因とは?

先日、厚生労働省より、新卒が入社から3年以内にどれだけ退職しているかの産業別の比較データが発表されました。

それによると宿泊業、飲食サービス業は、過半数を超える53.2%(大卒のみ)が離職しており、残念ながら産業別でワーストワンでした。

 

 新規大卒者離職率の推移(厚生労働省) ←データを見たい方

 

そもそも飲食業界の離職率の高さは、仕方のないものなのでしょうか?

 

プロ野球選手やプロサッカー選手を考えると40歳までに、ほぼ100%が引退(退職)しますね。

これは、年齢とともに衰えてしまう「体力」がモノをいう仕事だからです。

 

店長の仕事も「体力」が求められる仕事ですから、実はこの構造に似ています。

よって店長職は、定年まで続けることが、とても難しい仕事なのです。

 

そのためほとんどの新卒社員は、少しでも早く本社スタッフなどの仕事に就きたいと希望します。

しかし、実際に入社してみるとそのポストが非常に少ないという現実を知り失望感を持ち、更に肉体的にもキツイ店舗勤務に疲れ会社を去っていきます。

 

全員に本社スタッフのポストが用意できれば、早い段階でこんなに多く辞めることはありません。

よって、これが外食産業の新卒社員が早期に離職する根本的な理由なのです。

 

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 店長のセカンドキャリア問題

 

プロ野球選手でもプロサッカー選手でも、引退後にコーチや球団職員など次のポストが用意される方は、ごくわずかです。

そのため引退後のセカンドキャリアという考え方が重要になります。

 

外食産業でもこの問題から目を背けずに、店長のセカンドキャリアをきちんと考え、将来に安心感を持ってもらうことが早期離職を防止するために大切です。

 

店長のセカンドキャリアで重要なことは、『他業界でも通用する能力の習得』ですから店長に店舗のオペレーションで汗を流すことばかりを求めていると、つぶしの効かない人材が出来上がりセカンドキャリアは難しくなります。

 

これは調理や接客をおろそかにして良いということでなく、店長の仕事の質を高めて要求水準を上げましょう、自己啓発をどんどん促して行きましょうということです。

 

店長の仕事は、組織の長として人を使い、課題を解決し、売上を上げるという点で経営者の仕事と重なるため、真剣に取り組んだ経験は他業種でも大いに役に立ちます。

 

実際に私が働いていた外食企業では、店長経験を経て起業した人や他業界に転職して活用している人が多数いますし、私自身も現在は、社会保険労務士として仕事をしていますが、店長をしていた経験が一番の武器になっています。

 

当時、私が店舗で働いていたときに、たまたま訪店してきた経営者に「いらっしゃいませ。ありがとうございます。ばかりやっていても仕方ないぞ。」と厳しい口調で叱責されたことがありました。

 

要は「アルバイトに任せるべき仕事で汗をかいているようではダメだ。経営者としての視点で店を見なさい。」ということで、「他社を見ろ。本を読め。新聞を読め。脳みそに汗をかけ。」ということもずっと言われました。

 

店長の仕事は定年まで続けられないとしても、この経験が充実したセカンドキャリアの礎になることが明確であれば、慌てて転職する必要はありませんし、逆に意義深い仕事に変わりますね。

 特に先を見据える優秀な人材ほど、目先の労働条件よりも、将来にわたり実力を上げいくことに関心があります。

 

また、自社を卒業(退職)して独立した人や他社に移って活用している人の話を新卒社員に聞かせることも、説得力があると思います。

 

社員一人ひとりに、それぞれの長い人生があり、当たり前ですがその人生を豊かなものにしたいと考えています。

 その気持ちに目を向けることで、外食産業の構造的な問題が解決できるのではないでしょうか。

 

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